現在の医学において、ヒトパルボウイルスB19に対する特異的な抗ウイルス薬や予防ワクチンは実用化されていません。そのため、医療機関での治療は症状を和らげる対症療法が基本となります。
発熱や関節の強い痛みに対してはアセトアミノフェンや非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)などの解熱鎮痛薬が処方され、皮膚のかゆみが強い場合には抗ヒスタミン薬の内服や外用薬が用いられます。安静を保ち、十分な水分補給を行うことで自然治癒を待ちます。
2026年最新の感染症動向においても、りんご病は数年周期で地域的な流行を繰り返す傾向が確認されています。有効なワクチンがない現状では、流水と石けんによるこまめな手洗い、アルコール手指消毒、流行期の人混みでの不織布マスク着用といった標準的な感染対策が最大の予防策です。特に妊娠の可能性がある女性は、家族や職場周辺で風邪症状が流行している時期から入念な自衛を心がけることが極めて重要です。