アスファルトを剥がし、土を露出させ、そこに地域固有の野草を芽吹かせる——。「都市型リワイルディング(再自然化)」と呼ばれる動きが、東京や大阪の市街地で急速に広がっている。中心となっているのは、20代から30代の若者起業家や地方自治体の若手職員たちだ。かつてコインパーキングや放置空き地だった一画が、今や市民の手で「意図的な空き地」へと作り変えられている。
「きれいに整備された公園は、どこか息が詰まるんです。禁止事項が多すぎて、ただ座っているだけでも監視されている気分になる」。渋谷区の現場でボランティアとして土を耕していたIT企業勤務の男性(28)はそう語る。ボール投げ禁止、ペット立ち入り禁止、火気厳禁。制約だらけの現代公園に対するアンチテーゼとして、土と雑草がむき出しになった実験的空間が支持を集めるのは、もはや偶然ではない。