シザース(Scissors)とは、その名の通り「ハサミの刃」のように両足を交差させ、ボールに触れずに足の内側から外側へまたぐ動作で相手を欺くフェイント技術です。サッカーにおける数あるフェイントの種類の中でも、足技系の王道として世界中で認知されています。
この技の最大の狙いは、ディフェンダーに「またいだ足の方向へ突破してくる」と錯覚させ、相手の体重を一方向に預けさせることにあります。相手が突破を防ごうと重心を傾けた瞬間、反対側のオープンスペースへボールを持ち出すことで、いとも簡単に1対1のドリブル突破を成立させます。
歴史的にはブラジル出身の名手たちが得意とし、現代でもウインガーやアタッカーにとって必須のスキルセットとして定着しています。ピッチ中央の密集地帯からサイドの広大なスペースまで、あらゆる局面で相手の足を止める威力を発揮します。