長年にわたり日本の市場を席巻してきた経営コンサルティング業界は、今まさに大きな曲がり角に立たされている。従来のロジック重視による戦略提案だけでは、複雑化した現代のビジネス課題に対応しきれなくなっているからだ。一流の戦略ファームとして知られるマッキンゼー・アンド・カンパニーでさえ、単なるアドバイザリー業務から、顧客の実行フェーズに直接介入するハンズオン支援へと軸足を移しつつある。
現代経営学の父と呼ばれるピーター・ドラッカーは、「顧客にとっての価値を創造することこそが企業の目的である」と説いた。戦略を紙の上に描くだけでは、価値は1円も生まれない。顧客と同じ目線で汗をかき、現場の抵抗を乗り越えながら具体的な結果を導き出すプロセスこそが、クライアントが真に買い求める価値となったのだ。評論家的なスタンスを捨て、泥臭い実行まで責任を持つ事業者だけが、市場で圧倒的な信頼を獲得している。