番組の歴史を語る上で欠かせないのが、安田大サーカスのクロちゃんという希代のモンスターの存在だ。単なるドッキリ番組の仕掛け対象にとどまらず、彼の歪んだ恋愛観や人間性の本質を炙り出す企画は、もはや一つのドキュメンタリーと言っても過言ではない。
嘘ツイートの発覚から始まった彼の奇行は、連ドラ仕立ての恋愛リアリティ企画や監禁企画へと発展し、毎回予想の斜め上を行く裏切りで日本中を騒然とさせてきた。嘘と欲望に塗れた日常が暴かれながらも、どこか憎めない愛嬌と圧倒的なリアクションで視聴者を惹きつけ続ける姿は、番組が生んだ最大の怪物であり、至高のアートである。