舞台の上に立つ演者から、舞台全体を統率するクリエイターへ。城田のキャリアにおいて、演出業への進出は単なる「副業」や企画モノの枠組みを遥かに超えている。
大規模公演での演出・主演の兼任は、膨大なエネルギーと冷静な客観性を同時に要求される極限のタスクだ。彼は稽古場でキャスト一人ひとりの声の鳴りや視線の動きに耳を傾け、数ミリ単位の立ち位置の違いにまでこだわる。その演出スタイルは情熱的でありながら、極めて論理的だ。
ブロードウェイやウエストエンドの輸入演目が主流だった日本の大型ミュージカル市場において、彼の手掛けるプロダクションは独自の生命力を宿し始めている。既存の型を壊し、日本人の感性と世界基準のエンターテインメントを融合させる手腕は、業界内でも高く評価されている。