一方で、SNS上には「#20代で1000万」「#資産形成」といったハッシュタグが溢れ返り、同世代を強い焦燥感に駆り立てている側面も見逃せない。X(旧Twitter)やInstagram、YouTubeでは、資産額のグラフや口座残高のスクリーンショットを公開する投稿が連日トレンド入りしている。「同僚や同級生がすでに数百万、一千万円の資産を持っているのを見て、自分が取り残されていると感じる」と吐露するのは、都内で働く24歳の派遣社員女性だ。
このような「FOMO(取り残されることへの恐れ)」は、若者を投資に向かわせる原動力となる一方で、過度なリスクテイキングを引き起こす危険も孕む。レバレッジを効かせた暗号資産や投機的な銘柄に手を出して資産を失う若者の相談件数も増加傾向にある。画面の向こうの成功体験が、現実の堅実な歩みを狂わせる罠となっているケースも少なくない。