ネット上の掲示板や知恵袋、SNSの検索窓に「ガチャピン ムック」と打ち込むと、必ずといっていいほどサジェストされるのが「不仲説」という不穏なワードです。この噂は一体どこから生まれ、なぜ消えないのでしょうか。
発端を検証すると、1990年代から2000年代にかけての演出方針に行き当たります。当時、世間を驚愕させたガチャピンチャレンジの陰で、ムックは現場で「応援係」に回ることが多く、番組内でも「ガチャピンばかりチヤホヤされてムックが可哀想」「ムックの扱いが雑すぎる」といった視聴者の同情の声が寄せられていました。
さらに、ムック自身がバラエティ番組などで「わたくし、ガチャピンのバーター(抱き合わせ出演)ではありませんぞ!」「ロケ弁のグレードに差がある」などと自虐的なボケを披露したことで、一部のネットユーザーが「実は裏で深刻な確執があるのではないか」と真に受けて拡散してしまった経緯があります。
しかし、当時の番組制作スタッフの証言や、自著・特番インタビューでの二人の掛け合いを精査すると、現実は真逆であることがわかります。ガチャピンは危険なチャレンジの直前、常にムックの声援を心の支えにしており、ムックもまた「ガチャピンが挑戦する姿を世界で一番近くで見届けられるのが誇り」と語っています。ネット上で飛び交う不仲説は、緻密に計算されたお笑いのプロレス的演出を視聴者が面白がって消費した結果生まれたフィクションに過ぎません。