若手タレントたちが抱える葛藤は、ファンの想像をはるかに超えています。大手芸能事務所に所属し、現役高校生としてドラマやCMに出演していた元女性タレントの手記には、当時の異様な緊張感が克明に綴られています。
「朝の通学電車では、制服の指定ベストが見えないよう、真夏でも薄手のパーカーを上から羽織っていました。制服を着たまま現場に入ると、スタジオ周辺で待っている一般の方に学校が特定されてしまうため、学校を出たら駅の多目的トイレで私服に着替え、それからロケバスに乗り込むのが日課でした」(元タレントの手記より引用)
テレビ番組の企画やSNSの投稿で披露される制服姿の多くは、実在する母校の制服ではなく、スタイリストが用意した「衣装用の制服(なんちゃって制服)」です。EASTBOYやCONOMiなどの制服専門店が提供する高品質なアイテムを組み合わせ、いかにもリアルな高校生像を演出しています。画面の向こうに映る輝かしい制服姿と、日常生活で制服を隠し続けなければならない現実との間には、深い乖離が存在しています。