なぜ殿堂入り落選?バリー・ボンズ薬物疑惑の真相と肉体急変の裏側を徹底解説

なぜ殿堂入り落選?バリー・ボンズ薬物疑惑の真相と肉体急変の裏側を徹底解説

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米ニューヨーク州クーパーズタウンに拠点を置くアメリカ野球殿堂において、ボンズは引退から5年が経過した2013年から投票対象となりました。しかし、BBWAAの記者投票における有権者たちは、クーパーズタウンの殿堂入り資格において定められた投票基準第5条(通称:キャラクター・クローズ=品格条項)を厳格に適用しました。

この条項には、「選手の競技能力、誠実性、スポーツマンシップ、人柄、チームへの貢献度」を考慮して投票することが明確に規定されています。記者の多くは、ボンズが禁止薬物を用いて記録を不当に歪め、野球界全体の信頼性を毀損した行為を「誠実性とスポーツマンシップの重大な侵害」とみなしました。

2007年に公表されたミッチェル報告書(ジョージ・ミッチェル元上院議員が取りまとめたMLBの薬物使用実態調査)では、ボンズをはじめとする多数のスター選手が名指しされ、薬物蔓延の構造が浮き彫りになりました。しかし、デビッド・オルティーズのように過去の調査テストで陽性反応が出たと報じられながらも初回投票で殿堂入りを果たした選手が存在する一方で、なぜボンズは弾かれ続けたのでしょうか。

その決定打となったのは、現役時代から顕著だったメディアに対する攻撃的な態度、捜査に対する不誠実な対応、そして「時代の被害者ではなく、薬物によって記録を私物化した首謀者」とみなされた象徴性の強さです。2022年の資格最終年(10年目)に記録した得票率は66.0%に留まり、選出に必要な75%の壁を一度も破ることなく記者投票の資格を失効しました。同年末に行われた現代野球委員会(ベテランズ・エラ委員会)の選考でも得票率は4票未満(必要得票数12票)に終わり、公式な名誉回復の道は事実上閉ざされています。

池田 達也
著者

池田 達也

Webメディアでの編集・執筆歴10年。読者の好奇心を刺激するストーリー作りを心がけています。