松田陣平の最期を描いたエピソードが、名作として名高いアニメ第304話『揺れる警視庁 1200万人の人質』です。杯戸ショッピングセンターの大観覧車(72番ゴンドラ)に仕掛けられた爆弾を解体するため、松田は単身で乗り込みます。
プロの技術で難なく解体を進める松田でしたが、液晶画面に現れた凶悪なメッセージを目にして作業の手を止めます。そこには「爆発3秒前にもうひとつのより巨大な爆弾のあり処を表示する」という悪質な罠が仕掛けられていました。自分が即座に爆弾を解体してしまえば、都民が集まるもう一つの標的(米花中央病院)が爆破されてしまう――。松田は1200万人の東京都民の命を救うため、あえて解体を中止し、自らの命を犠牲にしてヒントを待つ決断を下します。
そして爆発直前のわずかな時間でヒントを読み取った松田は、捜査一課の同僚・佐藤美和子刑事の携帯電話へメッセージを送信。事件解決の決定打となるメールの末尾には、あまりにも切なく有名な名言が添えられていました。
「追伸、あんたの事、割と好きだったぜ」
この最期の言葉は佐藤刑事の心に深い傷と消えない想いを残し、のちに高木刑事が彼女のトラウマを包み込んで乗り越えるまでの重要な伏線となっていきます。