インターネット上の動画配信や掲示板では、鬼怒川の廃墟群が「関東屈指の心霊スポット」などと面白半分に取り上げられるケースが後を絶ちません。しかし、これらは無責任な憶測や都市伝説に過ぎず、現場の実態は極めて深刻な安全管理上の危機に直面しています。
最大の問題は刑法第130条前段の「建造物侵入罪」に直結する不法侵入です。廃墟内部は20年以上の雨風に晒され、床の踏み抜き、天井材の崩落、アスベスト(石綿)の飛散、さらには階段の手すりの腐食による数十メートル下の岩盤への滑落など、一歩足を踏み入れれば命に関わる重大事故に直結するトラップが無数に存在します。
地元警察および日光市では、防犯カメラの増設、センサーライトの設置、夜間の重点パトロールを強化しており、侵入者は例外なく警察へ通報・検挙される体制が敷かれています。「好奇心での探索」は犯罪行為であり、近隣の営業中の宿泊施設や地域住民への多大な迷惑行為となることを強く認識する必要があります。