1947年9月2日生まれの矢崎滋は、現在78歳を迎えています。かつて『白線流し』の高校教師役やNHK連続テレビ小説『はね駒』、そして白元「ミセスロイド」のコミカルなCMでお茶の間の人気を博した名優が選んだ現在の住まいは、瀟洒な高級マンションでも豪邸でもなく、東北地方のビジネスホテルでした。
週刊誌記者による直撃取材や地元住民の証言によると、矢崎滋はこのホテルに長期滞在し、清掃の行き届いたコンパクトな一室で暮らしています。なぜ持ち家や賃貸マンションではなく、ビジネスホテルなのか。当時の取材に対して矢崎自身が語った言葉には、極めて明快で合理的な理由がありました。
「部屋の掃除もベッドメイキングもすべてスタッフがやってくれる。光熱費や固定資産税の計算もいらず、身の回りの荷物ひとつで生きていける。これほど気楽で自由な暮らしはない」
芸能関係者の証言によると、矢崎は2014年頃に俳優業のオファーをすべて断り、事実上の芸能界引退を選択しました。病気やトラブルによる引退ではなく、自らの意志で幕を引いたのです。「役者として演じるべきものはすべてやりきった」「もうセリフを覚える生活から解放されたい」というプロとしての潔い引き際でした。家財道具を処分し、過去の栄光にも執着しない姿は、老前整理や終活を徹底的に突き詰めた結果と言えます。