2007年の事故と訴訟を経て、鳥人間コンテストの安全基準は年を追うごとにアップデートを重ねてきました。2026年現在における大会運営では、過去の教訓を反映した徹底的な安全管理システムが稼働しています。
近年のルール改定によって強化された主なポイントは以下の通りです。
第一に、「機体構造審査の厳格化」です。設計図面の事前提出はもちろんのこと、主翼の耐荷重試験や桁の強度計算データが不十分なチームは書類選考の段階で弾かれます。第二に、「気象リミットの引き下げ」です。突風や横風の規定値がより厳格になり、少しでも安全マージンを割り込む場合は躊躇なくフライトが見合わされます。
第三に、「パイロットの身体基準と脱出要件」の刷新です。水中で機体から数秒以内に自力脱出できるかどうかの実技テストが課され、メディカルチェックの受診も必須化されています。情熱や根性論だけでは琵琶湖の空を飛ぶことは許されない時代となっています。