建物の上部に時計塔が増設されたのは1881年のこと。心臓部として据えられたのは、アメリカ・ボストンに拠点を置く名門E・ハワード社製の機械式塔時計である。驚くべきことに、この時計は現在もコンピュータ制御ではなく、重りによって動く振り子式の歯車仕掛けのまま動き続けている。
週に2回、人の手によって約50キロと約150キロの重りを手動で巻き上げる作業が行われている。澄み切った北国の空気に響き渡る鐘の音は、1時間ごとに正確な時刻を街に告げる。この鐘の音は環境省の「残したい“日本の音風景100選”」にも選ばれており、140年以上前から変わらないリズムで札幌の街を見守り続けている。