2014年にAKB48を卒業した際、多くのアイドル出身者がぶつかる「肩書からの脱却」というハードルを、彼女は軽々と越えてみせた。映画『紙の月』での日本アカデミー賞優秀助演女優賞の受賞や、NHK連続テレビ小説『スカーレット』での深みある演技は、記憶に新しい。
一時のアイドル人気に頼らず、卒業直後から本格派女優として評価された最大の理由は、まさに子役時代に培った「芝居の骨組み」がしっかりと残っていたからだ。アイドルという大きな遠回りを経て、彼女は再び自分が生まれた「役者の世界」へと誇り高く帰還したのだった。