現在、水草や陸生植物を取り入れたケージ構築にはいくつかのスタイルが存在する。最も代表的なのが、イモリの飼育に特化した「イモリウム」だ。一方で、水域と陸域を美しく融合させた「アクアテラリウム」や、熱帯の湿地環境を再現する「パルダリウム」も非常に人気が高い。
両生類飼育において重要なのは、これらのスタイルの違いを理解し、生体の安全を最優先することだ。例えば一般的なパルダリウムは陸生植物中心で水域が極端に狭く、イモリにとっては水不足や高水温の懸念が生じる。逆にアクアテラリウムは水深が深くなりすぎ、陸地への登りやすさが削がれるケースがある。イモリウムとは、生体のアカハライモリが安全に遊泳・上陸できるよう水深と陸地の勾配を綿密に設計した、まさに「生体ファースト」の特化型レイアウトなのである。