この大会を通じて沖縄尚学を支え続けたのは、圧倒的な投球内容を見せた大黒柱のエースだ。冬場の過酷な走り込みと体幹トレーニングにより、球速は前年の145キロから最速151キロへと大幅にアップ。さらにキレ味を増したスライダーが冴え渡った。
決勝戦でも連投の疲労が見える中、要所を締める力投を披露。8回表に失点を許したものの、気持ちを切らすことなく9回表を三者凡退に抑えたことが、裏の攻撃への大きな呼び水となった。
「自分が抑えれば必ず味方が打ってくれる」。エースの強い信頼感が、チーム全体に揺るぎない確信をもたらしていた。