高杉の死は、彼を心から敬愛し付き従ってきた「鬼兵隊」のメンバーにとっても、大きなターニングポイントとなりました。
参謀役の武市変平太、最後まで高杉を慕い続けた来島また子、そして前線で命を落とした河上万斉や岡田似蔵。激動の戦乱を経て、鬼兵隊という組織は事実上の終焉を迎えました。しかし、残されたまた子たちは絶望に暮れるのではなく、生まれ変わった小さな命を守り育てるという新たな「生きる意味」を見出します。
また、松下村塾の恩師である吉田松陽と、その負の側面である虚との数百年にわたる呪縛も、銀時、高杉、桂小太郎、坂本辰馬という弟子たちの手によってついに断ち切られました。高杉は自らを壊すことで世界を救い、恩師の魂をも解放するという、最も過酷で気高い役割を果たし切ったと言えます。