点字ブロックの表面には、指先で読む点字とは異なる独自の凹凸パターンが刻まれています。この突起の形状は世界共通のルールとしてJIS規格(JIS T 9251)で厳密に標準化されており、大きく分けて2つの種類が存在します。
1つ目は、平行な棒状の突起が並ぶ「誘導ブロック(線状ブロック)」です。この線が伸びる方向が移動すべき進路を示しており、視覚障害者は足の裏の感覚や白杖(はくじょう)を滑らせることで、迷わずに目的地へ向かって直進できます。
2つ目は、格子状に丸い粒が並ぶ「警告ブロック(点状ブロック)」です。このブロックは「危険な場所」や「進路の変更点」を知らせる役割を担います。階段の手前、交差点の横断歩道前、曲がり角、エレベーター前、そして駅のプラットホームの端などに敷設され、「一度立ち止まって周囲を確認せよ」という合図を送ります。
突起の高さはわずか5ミリメートル。この数値は、視覚障害者が靴底や白杖で確実に認識できる最低限の高さを保ちつつ、車椅子利用者やベビーカー、高齢者がつまずかないギリギリの傾斜角度(テーパー角)を計算し尽くした人間工学の結晶です。