球場やスタジアムのキャパシティを把握する際、最初に理解しておくべきなのが「興行形態による収容人数の変化」です。埼玉西武ライオンズの観客動員数が発表されるプロ野球公式戦と、大規模な音響・照明セットを組む音楽コンサートでは、利用可能な座席エリアが大きく異なります。
球団の公式発表資料および施設スペックによると、プロ野球開催時におけるベルーナドームの収容人数は固定座席数ベースで31,552人となっています。2021年春に完了した大規模改修「ボールパーク化」プロジェクトにより、グループ席やプレミアムラウンジ、立ち見エリアなどが再編され、現在の快適性を重視した座席構成が定着しました。
一方で、西武ドームのライブキャパは、グラウンド部分に「アリーナ席」を設置できるため、総動員数が上振れします。ただし、外野スタンド後方にメインステージを設置する一般的な「エンドステージ構成」の場合、ステージ裏やサイドの見切れ席(死角となるスタンド席)が数百〜数千席単位で潰されます。その結果、アリーナ席の増床分(約8,000〜12,000人)から見切れ席を差し引いた実効キャパシティは、おおむね33,000人〜37,000人前後となるのが通例です。中央にステージを設ける「センターステージ構成」を採用した特別な公演では、360度すべてのスタンドを開放できるため、西武ドームのコンサート動員数として最大約40,000人を記録するケースもあります。