住宅地でよく見かけるハチのうち、スズメバチと最も混同されやすいのが「アシナガバチ」です。両者の危険度と駆除難易度は大きく異なるため、アシナガバチとの違いを正しく把握することが冷静な判断の第一歩となります。
飛翔姿勢において、アシナガバチは長い後ろ脚をだらりと下垂させてゆったりと直線的・浮遊するように飛ぶのに対し、スズメバチは脚を折りたたみ、俊敏かつ直線的に高速で飛行します。体型もアシナガバチは細身でくびれが目立ちますが、スズメバチは全体的に肉厚で筋肉質なフォルムをしています。
さらに決定的なのが「巣の構造」です。アシナガバチの巣は外皮(外壁)がなく、六角形の幼虫の部屋(巣穴)が下から丸見えの状態(シャワーヘッドのような形状)になっています。一方、スズメバチの巣はマーブル模様の外皮で覆われており、内部の部屋が外から見えず、出入り口の穴が1〜2箇所開いている構造をしています。