わずか17坪の小さな店舗から「炭火焼肉酒家 牛角」として産声を上げた1996年、創業者の西山知義氏が掲げた「お客様の声に耳を傾け、常識を疑う」という姿勢は、外食産業のビジネスモデルを根本から覆した。従来の敷居が高かった焼肉店を、若者や女性がカジュアルに集える日常の社交場へと再定義した功績は計り知れない。
その後、レインズインターナショナルはコロワイドグループの強力なサプライチェーンと統合されることで、全国規模でのセントラルキッチン機能と徹底した食材調達力を手に入れた。静岡SBS通り店のようなロードサイド店舗に届くチルド肉の鮮度管理や、季節ごとに目まぐるしく入れ替わる限定フェアのスムーズなオペレーションは、この巨大なインフラの後ろ盾があってこそ成立している。客席から見えるトング捌きや網交換の手際の良さの裏側には、四半世紀にわたって磨き上げられた巨大飲食コングロマリットの緻密なマニュアルと教育体系が張り巡らされている。