バイク選びでスペック表を見るとき、かつて主流だった「定地燃費値(30km/hまたは60km/h)」だけを信じるのは禁物だ。平坦なテストコースを一定速度で走り続けた数値であり、現実の信号待ちや加減速は反映されていない。
国土交通省が定式化を促し、現在カタログに必ず併記されている「WMTCモード燃費」こそが、実態に近い国際基準の測定方法だ。発進、加速、停止といった実際の走行パターンをシミュレートしたこの数値は、実燃費との乖離が非常に小さい。スペック表を確認する際は、まずこのWMTC値に注目し、そこから実走で85〜90%前後の数値を期待するのが賢い見極め方となる。