「東京ドームの入り口がわかりにくい」と嘆く声がSNS上で頻発する最大の原因は、敷地全体の高低差が生み出す「階層の錯覚」にあります。JR水道橋駅の東口歩道橋や後楽園駅のペデストリアンデッキからアプローチすると、目の前に広がる広場やモニュメントが「1階」であるかのように錯覚しますが、実はそこは「地上2階(2F)コンコース」です。
そのため、チケットに「11ゲート」と記載されているにもかかわらず、2階広場をいくら探しても見つからず、階段を下りて1階(地上レベル)の外周通路へ向かわなければならないという構造的な罠が存在します。逆に「40ゲート・41ゲート(2階席)」に向かう場合は、2階デッキからさらに巨大な屋外階段やエスカレーターで最上層(4階相当)まで登る必要があります。
さらに近年普及したスマートフォンの電子チケットでは、不正転売対策や混雑分散を目的として「入場ゲートと実際の座席階層が直結しないランダム割り振り」が実施されるケースが増加しました。「22ゲートから入場したのに案内されたのはアリーナ席」「11ゲートから入ってスタンド席へ誘導された」といった事態が日常的に発生しており、事前の正しい動線把握が不可欠となっています。