かつて鹿児島の高校野球といえば、樟南高校野球部と鹿児島実業野球部が覇権を分け合う「2強時代」が長く続きました。しかし、現在の勢力図はその様相を一変させています。牽引役となっているのは、甲子園での上位進出を重ねる神村学園野球部です。機動力を絡めた積極的な打撃と、複数投手を巧みに操る現代的なマネジメントで全国の頂点を見据えています。
これに対し、元プロ野球選手の佐々木誠監督が指揮を執り、個のポテンシャルを極限まで引き出す鹿児島城西野球部が急速に台頭。さらに、第94回センバツ大会で日本中に旋風を巻き起こした大島高校野球部センバツ出場の記憶も新しく、離島勢や公立の実力校が虎視眈々と上位を狙う構図が定着しました。
現場のスカウト陣からは「鹿児島大会を勝ち抜く難易度は九州でもトップクラス」との声が上がっています。一発勝負のトーナメントにおいて、シード校であっても序盤から足元をすくわれる波乱が日常茶飯事となっており、ファンの熱気はかつてない高まりを見せています。