「原因不明の倦怠感や気分の乱れが続く場合、男性更年期何科を受診すべきか」という疑問に対し、最も推奨される診療科は泌尿器科、あるいは総合病院や専門クリニックに設置されているメンズヘルス外来です。
内科ではホルモン検査まで踏み込まず「自律神経失調症」として整腸剤やビタミン剤で終わるケースがあり、精神科・心療内科ではうつ病と診断されてSSRI(抗うつ薬)が処方され、かえって性機能障害が悪化するケースが報告されています。ホルモン値の測定と前立腺疾患の鑑別を同時に行える泌尿器科こそが、第一選択となります。
医療機関で行われる男性ホルモン検査費用と保険適用のルールは明確です。AMSスコア等で更年期症状が疑われ、医師が必要と判断した場合、血中フリーテストステロン(遊離型テストステロン)の測定は公的医療保険の対象となります。3割負担の場合、初診料や生化学検査を含めて約3,000円から4,500円程度で受けることが可能です。ただし、採血はテストステロン分泌が最も高まる「午前11時まで」に行う必要があります。
診断の結果、遊離型テストステロンが8.5 pg/mL未満であり、明確な臨床症状が存在する場合、LOH症候群診断と治療の柱として「テストステロン補充療法(TRT:Testosterone Replacement Therapy)」が検討されます。
2026年最新テストステロン治療の評判と臨床実態を見ると、治療法の選択肢と安全性管理は劇的に洗練されています。従来主流であった2〜3週間に1回のエナント酸テストステロン筋肉注射に加え、自費診療領域を中心に日々の血中濃度を極めて安定させる長時間作用型の注射製剤や、皮膚から緩やかに吸収させる外用テストステロンゲル製剤の処方が定着しています。血中濃度の乱高下による気分のジェットコースター現象が抑えられるようになり、治療を受けた患者からは「頭にかかっていた重い霧が晴れた」「仕事に対する粘り強さが戻った」という高い臨床評価が寄せられています。
ただし、TRTには禁忌事項が存在します。前立腺がんや重度の前立腺肥大症がある場合、あるいは重篤な睡眠時無呼吸症候群や多血症を患っている場合は適用できません。また、精巣が外来ホルモンに依存することで自身の造精機能が一時的に休止するため、近い将来に挙児希望(子どもを望む)のある男性には適応外となる点に厳重な注意が必要です。