現代の労働基準法やコンプライアンスの観点から見れば、70年代の芸能界はまさに「無法地帯」とも言える過酷な現場でした。当時の関係者証言や手記から浮かび上がる現場のリアルと、インターネット上で流布する噂の真偽を検証します。
当時、多くの若手アイドルを苦しめたのが「ステージママ文化」です。地方から上京した少女たちの生活を支える名目で母親がマネジメントに介入するケースが多く、これが高じて事務所とのギャラ分配トラブルや、親族による過度な金銭的要求に発展する事案が多発しました。山口百恵が実父との絶縁を余儀なくされたのも、父親が百恵の知名度と権利を巡って勝手にトラブルを引き起こしたことが背景にあります。
また、ネット上で散見される「山口百恵と桜田淳子の深刻な不仲説」については、当時の関係者や本人たちの証言により、ライバル関係ではあったもののプライベートでは互いの苦境を理解し合う戦友であったことが明らかになっています。『スター誕生!』出身者同士の結束は固く、メディアが煽った「対立構図」は視聴率と雑誌の売上を稼ぐための演出という側面が強かったのが実態です。