舞台袖や楽屋裏から聞こえてくる生の証言を拾い集めると、ダイタクが同期や後輩からどれほど特異な目で見られ、そして愛されているかが分かります。
長年、渋谷のヨシモト∞ホールや神保町よしもと漫才劇場の運営に携わってきた舞台スタッフは、次のように語っています。
「若手芸人の多くは、売れるためにトレンドのフレーズを作ったり、奇抜なキャラ付けを試行錯誤します。しかしダイタクの二人は、14期生として入ってきた日から現在に至るまで、ブレずに『自分たちが面白いと思う純粋なしゃべくり』を貫いてきました。舞台上でのアドリブ対応力、客席の空気を数秒で察知してネタの展開を変える技術は、劇場のどの芸人よりも信頼されています」
また、同期である相席スタートの山添寛とのエピソードはファンの間でも有名です。プライベートでも頻繁に酒を酌み交わし、ギャンブルを共にする二組ですが、山添はかつてメディアのインタビューでこう述べています。
「大と拓は、養成所時代から僕らの目標であり壁だった。僕が前のコンビを解散して路頭に迷っていた時期も、二人は変わらず劇場でウケ続けていて、その姿を見て『早く追いつかなければ』と焦らされた。同期にダイタクがいたことは、僕にとって最大の幸運だった」
SNSやファンのコミュニティ(Xや演芸系スレッド)を観察しても、「ダイタクの漫才は劇場で観ると圧倒的にテンポが心地よい」「双子ネタなのに安っぽくないのが凄い」といった評価が目立ちます。一見すると近寄りがたいストイックな職人気質に見えながら、後輩の相談に親身に乗り、同期のブレイクを誰よりも喜ぶ熱い人間性が、劇場全体を支える精神的支柱となっている要因です。