大晦日のステージで披露される歌唱曲は、出場歌手の記者会見直後から水面下で本格的な調整が始まります。例年のタイムラインを振り返ると、出場歌手の発表が11月中旬に行われた後、曲目の公式発表は12月20日前後、そして曲順(タイムテーブル)の確定発表は12月26日〜27日頃に行われるのが定石となっています。
制作現場において、楽曲決定までのプロセスは大きく3つの段階に分かれます。
- 第1段階(11月中旬〜下旬):NHK制作統括チームによる番組全体のテーマ設定と、各アーティストへの歌唱候補曲の打診。
- 第2段階(12月上旬):ステージ演出、照明・CG技術、バックダンサーやオーケストラ編成とのすり合わせ、メドレー構成の尺(秒数)調整。
- 第3段階(12月中旬):最終的な歌唱曲一覧の確定と、秒単位で計算されたタイムテーブルの編成作業。
関係者の証言によると、曲順の決定作業は「パズルのピースをミリ単位で埋めるような作業」と称されます。前半戦は若年層を引きつけるアップテンポな最新ヒット曲や話題のアニソンを集中配置し、後半戦にかけて国民的知名度を誇る名曲や感動的なバラード、そして大トリへと繋ぐ構成美が緻密に計算されています。