日本の食品表示基準において、パスタ類は農林水産省が定めるJAS規格のパスタ分類基準(品質表示基準)によって厳密に定義されています。製法や形状、太さによって以下のように細かく規格化されています。
日本市場で最も一般的に親しまれている「スパゲッティ」は、直径1.6mm〜1.9mmの範囲に収まるものが大半です。一方で、レストランでよく見かけるスパゲッティーニとの違いは、太さが約0.2mm〜0.4mmほど細い点にあります。このわずかな直径の差が、熱伝導率と吸水速度、すなわち麺の太さと茹で時間の違いに直結し、口に含んだ際の一体感やソースの絡み方を左右します。
さらに本場イタリアでは、1967年に制定された法律(通称パスタ純良法:Law n. 580および大統領令D.P.R. 187/2001)により、イタリア国内で商業流通する乾燥パスタには良質なデュラムセモリナ粉(硬質小麦の粗挽き粉)を100%使用することが義務付けられています。デュラム小麦に含まれる豊富なグルテンタンパク質が、噛みごたえのある「アルデンテ」の食感を生み出す必須要素となっています。