オカルトファンが集うオンラインコミュニティや知恵袋などのQ&Aサイトを定点観測すると、奇妙な写真に直面した人々の生々しい葛藤が浮かび上がってきます。
「修学旅行の集合写真で、自分だけの顔が黒く塗りつぶされたように写り、友人に気味悪がられて仲間外れにされた」「遺品整理で見つかった古いアルバムにどうしても処分できない写真があり、見ているだけで動悸がする」といった投稿には、単なる好奇心を超えた切迫した苦悩が滲み出ています。ネットの反応では、面白半分で茶化すコメントがある一方で、「早くお祓いに行かないと手遅れになる」と恐怖を増幅させる無責任なアドバイスも溢れており、相談者をさらに孤立させる構造が固定化しています。
全国で人形や写真の供養を受け付けている関東の寺院を取材したところ、受付には年間を通じて約1,200件以上の写真供養依頼が持ち込まれており、近年はプリント写真だけでなく「マイクロSDカード」や「古いスマートフォン本体」の持ち込みが急増しているといいます。僧侶は「持ち込む方々は、写真の真偽を知りたいという以上に、得体の知れない不安から心の平穏を取り戻したいと願っている」と語り、宗教儀礼が果たす現代的なメンタルケアの重要性を強調していました。