手術から数ヶ月が経過しても、上腹部痛、右季肋部の重苦感、吐き気、慢性的な消化不良が続く場合、医学的に胆嚢摘出術後症候群(Postcholecystectomy Syndrome)が疑われることがあります。
臨床データにおける胆嚢摘出の後遺症の発生確率は約5〜10%程度と報告されています。原因としては、オッディ括約筋の痙攣、遺残胆管の微小結石、胆汁性胃炎、あるいは過敏性腸症候群の併発などが挙げられます。多くは胆汁排泄をスムーズにする利胆剤や鎮痙薬、整腸剤などの内服治療でコントロールが可能です。
ただし、以下のような症状が現れた場合は放置せず、速やかに執刀医または消化器内科を受診してください。
・38度以上の発熱が続く
・白目や皮膚が黄色くなる(黄疸症状)
・尿の色が濃い褐色になり、便が白っぽくなる
・我慢できない激しい腹痛や背部痛が再発した