甲状腺の病気を疑った際、必ず比較対象となるのが「橋本病(慢性甲状腺炎)」です。橋本病とバセドウ病の違いは、ホルモンの過不足にあります。バセドウ病がホルモン過剰によって代謝が暴走するのに対し、橋本病は甲状腺組織が破壊されてホルモンが不足し、無気力や寒がり、むくみ、体重増加を引き起こす「甲状腺機能低下症」が主となります。正反対の病態ですが、どちらも自己免疫疾患の仲間です。
医療機関におけるバセドウ病検査と診断基準は、主に以下のステップで行われます。
- 血液検査:血中の遊離トリヨードサイロニン(FT3)、遊離サイロキシン(FT4)の高値、および甲状腺刺激ホルモン(TSH)の測定限界以下の低下を確認。さらに、原因物質である抗TSH受容体抗体(TRAb/TSAb)が陽性であるかを判定。
- 超音波(エコー)検査:甲状腺全体のびまん性腫大や、内部の血流シグナルが激増しているかを確認。
- 放射性ヨード(またはテクネシウム)摂取率検査:甲状腺ホルモン破壊による「無痛性甲状腺炎」との鑑別が必要な場合に実施。