皇室への関心の高まりは、メディアのドキュメンタリー制作にも大きな地殻変動をもたらしている。かつて放送されたNHKスペシャル「象徴天皇 模索の軌跡」をはじめとする骨太な番組群は、戦前戦後の皇室改革と旧宮家離脱の舞台裏を生々しい証言と一次資料で描き出し、視聴者に強い衝撃を与えた。
現在では放送にとどまらず、NHKプラスなどの見逃し配信やAmazon Prime Videoをはじめとする動画配信サービスを通じて、過去の名作皇室ドキュメンタリーが日常的に視聴されている。画一的な教科書記述では見えてこない旧皇族たちの肉声や、皇室と国民との距離感の変遷がデジタルアーカイブとして可視化されたことで、皇位継承論争はより立体的かつ多角的な検証が行われるようになった。