討伐隊が死力を尽くしても突破できなかったモントゥトゥユピーですが、その最期はあまりにも唐突で、静かな幕切れでした。結論として、ユピーの死因は戦闘による敗北ではなく、ネテロ会長が体内に仕込んでいた小型大量破壊兵器「貧者の薔薇(ミニチュアローズ)」が撒き散らした遅効性の猛毒です。
ネテロの自爆によって黒焦げとなり死の淵にあったメルエムを発見したユピーとプフは、自らの肉体とオーラの大半を王に食料として捧げました。これにより王は奇跡の完全復活を果たしますが、自らを極限まで削ったユピーは手のひらサイズほどの小体へと縮小します。
その後、宮殿に戻ったユピーは、薔薇の爆心地で吸い込んでいた微量の毒素によって急速に内部組織を破壊されていきました。貧者の薔薇が恐ろしいのは、爆発そのものの威力だけでなく、被爆した者が毒のキャリア(感染源)となり、他者へ毒を伝染させながら確実に死に至るという悪魔的な兵器設計にあります。
宮殿地下の倉庫付近で、吐血しながら力尽きているユピーの遺骸を元キメラアントのウェルフィンが発見。どれほど強大な念能力や強靭な肉体を持っていようとも、人類が長い歴史の中で培ってきた「底知れぬ悪意と技術」の前には為す術もなく散っていったのです。