一口にコーリンベルトと言っても、現在市場には複数のバリエーションが存在します。購入時に確認すべきは「クリップの素材」と「サイズ展開」です。
クリップ部分には、主にポリカーボネートなどのプラスチック製と、真鍮などの金属製があります。現代の主流は圧倒的にプラスチック製です。着物や帯のデリケートな正絹生地を傷つけにくく、薄い生地から厚手の紬まで均一な力でホールドできる樹脂製クリップが安全です。金属製クリップは強固ですが、古い製品では布地を強く噛みすぎて織り糸を切断してしまう恐れがあるため注意を要します。
サイズに関しては、一般的にMサイズ(約30〜56cm)とLサイズ(約40〜78cm)が展開されています。細身から普通体型の方はMサイズで十分に対応可能ですが、胸板が厚い方やふくよかな体型の方、あるいは男性の着付けに使用する場合はLサイズを選択するのが鉄則です。サイズが小さすぎるとゴムが常に極限まで引き伸ばされ、衿元が過剰に引っ張られて喉元が詰まる原因になります。
ここで検証すべきは、SNS等で散見される「100円ショップのサスペンダーやシーツ固定クリップで代用できる」という情報です。結論として、着物における代用品の使用は避けるべきです。一般的なサスペンダー用クリップは金属の突起が鋭角に作られており、衣類を引っ張ることを前提としています。繊細な着物の衿を挟めば、一回の使用で絹糸が引き連れ、修復不能なダメージを与えるリスクが極めて高いためです。