大学別平均年収ランキング2026|東大・慶應の頂上決戦と格差の正体

大学別平均年収ランキング2026|東大・慶應の頂上決戦と格差の正体

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ネット上に氾濫する大学別平均年収ランキングを鵜呑みにすることには、重大なリスクが伴います。最大の落とし穴は、統計学における「平均値」と「中央値」の決定的な乖離です。

早慶平均年収の真相を例に挙げましょう。早稲田や慶應の平均年収が900万〜1,000万円超と表示される大きな理由は、外資系金融や起業家、総合商社で年収3,000万円から5,000万円以上を稼ぎ出すごく一部のトップ層が、全体の平均数値を強烈に吊り上げている点にあります。実際の卒業生全体の分布を見ると、年収550万〜700万円前後に最も分厚いボリュームゾーンが存在します。平均値だけを見て「早慶に行けば誰でも1,000万円に届く」と信じ込むのは明らかな誤認です。

また、「大学名さえあれば将来の年収が自動的に保証される」という神話も完全に崩壊しています。同一大学・同一学部であっても、どの業界のどのような職務に身を置くかによって、40代時点の年収は400万円台から2,000万円超まで完全に二極化しています。大学名はあくまで「確率を高めるチケット」に過ぎず、所得を最終決定づけるのは産業の利益構造と個人の市場価値であるという冷厳な事実を見落としてはなりません。

山崎 陸
著者

山崎 陸

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