引火点とは?発火点との違いとガソリン事故を防ぐ安全の全知識に関する主要な事実を丁寧にまとめました。詳細な解説をご覧ください。
日本の消防法において、引火性液体は「危険物 第4類」として厳重に管理されています。この第4類は、引火点の高低によって「特殊引火物」から「第4石油類」まで細かくランク分けされており、それぞれ保管や取り扱いに法的な規制がかけられています。
国家資格である危険物取扱者 乙4 引火点の試験対策でも最重要とされるのが、21℃、70℃、200℃という境界値です。第1石油類は引火点21℃未満、第2石油類は21℃以上70℃未満、第3石油類は70℃以上200℃未満と定義されています。日常生活で最も身近な代表的危険物の物性と基準を一覧表にまとめました。
危険物の品名・物質名詳細・数値データ(引火点/発火点)消防法区分・指定数量編集部の見解・実務上の評価ガソリン
(自動車用燃料)引火点:-40℃以下
発火点:約300℃
沸点:約30〜220℃危険物 第4類
第1石油類(非水溶性)
指定数量:200L常温で常に爆発限界内の可燃性蒸気が噴出。静電気の微小な火花一つで即座に着火するため最も警戒を要する。灯油
(暖房用燃料)引火点:40℃以上
発火点:約220℃
沸点:約150〜280℃危険物 第4類
第2石油類(非水溶性)
指定数量:1,000L常温(20℃前後)では引火しないが、布に染み込んだり霧状(ミスト化)になると常温以下でも引火しやすくなる。消毒用エタノール
(濃度約70〜80vol%)引火点:約13℃〜22℃
発火点:約360℃〜400℃
沸点:約78℃危険物 第4類
アルコール類
指定数量:400L初夏や暖房の効いた室内では引火点を超える。火気の近くでの手指噴霧や車内放置は極めて危険。ジエチルエーテル
(特殊引火物)引火点:-45℃
発火点:約160℃
沸点:約35℃危険物 第4類
特殊引火物
指定数量:50L引火点・沸点・発火点のすべてが極めて低く、蒸気が床を這って離れた火種にも着火する最凶クラスの物質。軽油
(ディーゼル車燃料)引火点:45℃以上
発火点:約250℃
沸点:約170〜370℃危険物 第4類
第2石油類(非水溶性)
指定数量:1,000L灯油と同等の安全マージンを持つが、高温になるエンジン周辺への燃料漏れは瞬時に火災へ発展する。
表から分かる通り、ガソリン 灯油 引火点 比較を行うと、ガソリンがマイナス40℃以下であるのに対し、灯油は40℃以上と、実に80℃以上の圧倒的な開きがあります。この物性の違いこそが、両者の危険性の質を根本から分ける決定的な要素となっています。