ゾクゾクする悪寒から一気に高熱が出る局面では、即効性を期待して薬に手を伸ばしたくなります。このとき選ぶべきは、プロスタグランジンの生成を抑えて体温調節中枢に働きかける解熱鎮痛成分です。
市販薬で主流となる解熱鎮痛成分には、主にイブプロフェン、ロキソプロフェンナトリウム、そしてアセトアミノフェンが存在します。成人で胃腸が比較的丈夫、かつ短時間でガツンと熱と頭痛を下げたい場合はイブプロフェンやロキソプロフェン(第1類医薬品)がシャープな切れ味を発揮します。
しかし、風邪薬即効性を過信して高熱の出始めに無理やり平熱まで下げようとする行為には落とし穴もあります。発熱は免疫細胞がウイルスと戦うための防御反応でもあるため、38度前後の熱で体が動くなら、無理に平熱まで下げる必要はありません。激しい頭痛や関節痛で睡眠すら取れない場合に、体力を温存する目的で適時服用するのが正しいアプローチです。