ストリームラインの重要性を理解した上で、自身の骨格や柔軟性に応じた現実的な判断を下す必要があります。画一的な「教科書通りの形」に固執しすぎると、パフォーマンスの低下や怪我を招くリスクがあるためです。
ストリームラインの教科書通りの完成形を目指すべき人
- 20代までの競技スイマーやジュニア選手:関節の可動域が広く、骨格の柔軟性が高いため、流体力学的に最も無駄のない「耳の後ろで完全にロックする姿勢」を徹底的に追求すべきです。
- 体幹のインナーマッスル(腹横筋・多裂筋)を意識的に制御できる人:骨盤後傾を維持したまま、脚のキック動作を独立して動かせる能力があるため、極限まで抵抗を削ることができます。
無理に腕を組まず、柔軟性改善を優先すべき人(要注意)
- デスクワーク等で肩甲骨・胸椎が著しく硬化している人:無理に頭の後ろで手を重ねようとすると代償動作で腰が反り、かえって下半身沈下と腰痛を誘発します。この場合、両手を重ねず「肩幅の広さで前に伸ばす」か、陸上での胸郭ストレッチから段階的に進めるのが賢明です。
- 呼吸時に頭が大きく上がってしまう初心者:ストリームラインの前に、水面と平行に浮く基本姿勢とリラックスした呼吸動作の習得を優先させるべきです。