酒を飲まないのに肝臓の数値が高い原因は?隠れ脂肪肝の落とし穴と改善策

酒を飲まないのに肝臓の数値が高い原因は?隠れ脂肪肝の落とし穴と改善策

酒を飲まないのに肝臓の数値が高い原因は?隠れ脂肪肝の落とし穴と改善策の基礎知識と応用に迫る! 専門的な視点でまとめました。

検査票に記載されたアルファベットの数値を正しく読み解くことは、自身の健康防衛における第一歩です。日本人間ドック学会や日本肝臓学会が提示する基準値を軸に、各指標が何を意味しているのかを整理しました。

項目詳細・数値データ一般的な基準・相場編集部の見解・評価AST(GOT)肝細胞や心筋、骨格筋に含まれる酵素。細胞が破壊されると血中に流出。30 U/L以下(施設により約13〜30)激しい筋トレ直後にも上昇するが、ALTとともに高値なら肝細胞破壊を疑う。ALT(GPT)主として肝細胞のみに特異的に存在する酵素。肝障害の最も敏感な指標。30 U/L以下(専門学会推奨は30未満)ALT単独で高い場合、典型的な非アルコール性脂肪肝の初期兆候と判断できる。γ-GTP肝臓の解毒作用や胆管細胞に関わる酵素。胆汁うっ滞や薬物代謝で上昇。男性50以下 / 女性30以下(U/L)禁酒者でも脂肪肝や服用薬(サプリ・鎮痛剤)、胆石が原因で跳ね上がる。

検査票のAST ALTが高い理由を読み解く鍵は、その「比率」にあります。通常、健康な状態ではASTとALTはほぼ同等の値を示します。しかし、ALTの値がASTを明確に上回っている(ALT > AST)ケースでは、ほぼ間違いなく脂肪肝が進行している証拠です。肝細胞に脂肪が沈着して慢性的な炎症が起き、肝特異酵素であるALTが血中に漏れ出し続けている状態を示しています。

一方で、かつて低かったASTがALTを追い抜き、AST > ALTの構図に逆転したときは警戒レベルが一気に跳ね上がります。これは肝臓の線維化が進み、肝硬変へと移行し始めている重大な危険サインになり得るため、一刻の猶予もない精密検査が求められます。

吉田 誠
著者

吉田 誠

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