読者から編集部に寄せられることが多い「排気量に関する実践的な疑問」に対し、一問一答形式で回答します。
Q1:車検証に記載されている排気量が「1.99L」などキリの良い数字ではないのはなぜですか?
A1:シリンダーの内径(ボア)と行程(ストローク)をミリ単位で設計し、排気効率や熱効率、トルク特性を最適化した結果として物理的な計算値が端数になるためです。さらに、自動車税の課税区分が「500cc刻み(〜2000ccなど)」で設定されているため、メーカー側は「2000ccを1ccでも超えて上の税区分(2000cc超〜2500cc以下)に突入してしまわないよう、1998ccや1999ccといった限界ギリギリの安全圏で設計している」という実務的理由もあります。
Q2:排気量が同じ場合、ガソリン車とディーゼル車で走りの力強さはどう違いますか?
A2:同じ排気量であれば、ディーゼル車の方が圧倒的に分厚い低中速トルクを発生させます。ディーゼルエンジンは軽油を高圧で自己着火させるため圧縮比が極めて高く、ピストンのストロークが長いため、低回転からガソリン車の1.5倍から2倍近いトルクを絞り出します。信号待ちからの発進や急な坂道、重い荷物を積んだ走行ではディーゼル車の方が力強く感じられます。一方、高回転まで軽やかに吹け上がるレスポンスや静粛性、最高出力の伸びやかさにおいてはガソリン車に軍配が上がります。
Q3:電気自動車(EV)にはエンジンも排気量もありませんが、自動車税はどうやって決まっているのですか?
A3:排気量が存在しない電気自動車(EV)や燃料電池車(FCV)の自動車税(種別割)は、地方税法の規定により「総排気量1.0リットル以下」の区分が適用されます。そのため、新車登録翌年度のグリーン化特例(おおむね75%減税)適用時を除いた標準税額は、登録車の中で最も安い年額25,000円です。どれほど超高出力なモーターを搭載したハイパフォーマンスEVであっても、現行の法制度下では一律で1.0L以下の排気量枠として扱われています。 (出典: 排気 量 と は(Yahoo!ニュース))