スマートキーが突然反応しなくなった際、大半のドライバーは内部電池の完全放電を疑いますが、現場の整備士への取材によると、単なる電池切れ以外にも「電波遮断」や「内部接点の接触不良」が原因となっているトラブルが数多く報告されています。カバンの中でスマートフォンやモバイルバッテリー、タブレット端末とスマートキーが密着していると、微弱なスマートキーの電波がスマホの高周波ノイズに打ち消され、車両側がキーを認識できなくなる現象が頻発しています。まずはキーをスマホから数十センチ離してドアスイッチを押してみる、これが最初のセルフチェックです。
それでも全く反応しない場合、内部のボタン電池が寿命を迎えています。ダイハツ車のスマートキー(キーフリーシステム)は、専門工具を持たない一般ユーザーでも自力で安全にケースを開けられるように設計されています。作業にあたって用意するものは以下の3点のみです。
- 適合する新品のボタン電池(主にCR2032、またはCR1632)
- 小型のマイナスドライバー(または精密ドライバーのマイナス)
- マスキングテープやセロハンテープ(金属同士の接触による傷防止用)
安全にケースを開ける最大のコツは、マイナスドライバーの先端にあらかじめマスキングテープを1〜2巻きしておくことです。スマートキーの外装は硬質プラスチックで成形されているため、金属ドライバーを直に当てて無理にこじ開けると、合わせ面に目立つへこみやバリ(削れ傷)が残り、防水パッキンの密閉性を損なう恐れがあります。養生テープを巻いた先端を合わせ目の凹み(切り欠きスロット)に差し込み、押し込むのではなく「手首をドアノブを回すようにクイッとひねる」だけで、パチンと心地よい音を立てて上下のカバーが分離します。