バレーボールには、学校体育で親しまれる6人制だけでなく、日本独自の発展を遂げた9人制バレーボール、近年爆発的な普及を見せる男女混合(マグナムカップやJMVAなど)など多様なカテゴリが存在します。これらを同一の基準で捉えていると、思わぬ設営ミスを招きます。
最も典型的な誤解が、「ママさんバレーと一般女子9人制のネットの高さは同じである」という思い込みです。実業団やクラブチームが行う「一般女子9人制」のネットの高さは2.15m(中学女子と同じ)です。これに対し、家庭婦人を対象とした「ママさんバレー」の公式規定は2.05mと、10cm低く設定されています。この差を知らずに設営すると、ブロックの跳躍時に過度な負担がかかり、選手の腰痛や膝痛を悪化させる一因になります。
さらに複雑なのが男女混合バレー(ミックスバレー)のレギュレーションです。日本混合バレーボール協会(JMVA)などの公式大会では、女子の高さである2.24mのネットを使用するのが主流です。この場合、男子選手の身体的優位性を抑えるため、「男子はバックアタックのみ有効」「前衛でのブロック禁止」といった特有のローカルルールが適用されます。
一方で、プライベートな大会や地域リーグでは、男子と女子の平均値をとった2.30m〜2.35mの中間高を採用し、男女ともに制限なく強打を打ち合えるように設計されたカテゴリも存在します。設営前には必ずその大会要項が定める「ネットの高さ」と「アタック制限ルール」の組み合わせを確認しなければなりません。