受付の現場で最も多い失敗が、言葉遣いの混同です。受付係はゲストを迎える立場であるため、ゲストから「本日はおめでとうございます」とお祝いを述べられた際、反射的に「ありがとうございます、おめでとうございます」とお祝いをオウム返ししてしまうケースが後を絶ちません。正しい言葉遣いを身につけておくことで、会場に格式高い安心感が生まれます。
状況に応じた標準的な挨拶例文は以下の通りです。
【一般ゲストへの基本の挨拶】
ゲスト「本日はおめでとうございます」
受付係「ありがとうございます。恐れ入りますが、こちらにご芳名をお願いいたします。」
※ご祝儀を受け取る際は「お預かりいたします」と言い、両手で丁重に受け取ります。
【主賓・恩師・上司への丁寧な挨拶】
ゲスト「〇〇君の主賓を務めさせていただきます、△△です」
受付係「〇〇の主賓の△△様でいらっしゃいますね。本日はご多忙の折、ご出席いただき誠にありがとうございます。控え室までご案内いたしますので、少々お待ちいただけますでしょうか。」
【親族への挨拶】
親族「新郎の叔父の〇〇です」
受付係「ご丁寧にご挨拶をいただき恐れ入ります。本日は誠におめでとうございます。親族控室へご案内いたします。」
※両家の親族に対しては、受付係からも「おめでとうございます」とお祝いを述べるのが正解です。
芳名帳の案内手順においても細やかな配慮が求められます。ペン先をゲスト側に向けて両手で差し出し、芳名帳の記帳欄を指し示しながら案内します。連名で来場したゲストに対しては「恐れ入りますが、お一人ずつご記帳をお願いいたします」と添えます。最新のデジタル芳名帳を導入している式場では、「恐れ入りますが、こちらの端末にQRコードをかざしていただけますでしょうか」と操作に戸惑う年配層をさりげなくアシストする姿勢が好評を博しています。