デジタル作画のデファクトスタンダードであるCLIP STUDIO PAINT(クリスタ)を用いたクリスタ立ち絵メイキングにおいて、プロとアマチュアの差が如実に現れるのが「フォルダ整理とレイヤー構造」です。
喜怒哀楽を表現する立ち絵表情差分作り方では、ベースとなる「輪郭・首・体」のレイヤーは完全に統合・固定し、その上に「眉」「目(瞳・ハイライト・白目)」「口」をそれぞれ独立したレイヤーフォルダとして配置します。ベースと表情パーツを切り分けておくことで、目の開き具合や口角の角度を変更するだけで、何十通りもの感情表現を最小のデータ容量で量産可能になります。
さらに高度な立ち絵パーツ分けLive2Dを見据えた作画では、通常のイラストとは異なる「見えない部分の描き込み(塗り足し)」が不可欠です。モデラーがパーツを変形・回転させた際、隙間から肌や服の裏地が見えてしまう破綻を防ぐため、以下の7領域を厳格に分割して描画します。
- 前髪・横髪・後ろ髪:重なり順を計算し、揺れた際に見える頭頂部や側頭部を描き足す。
- 目パーツ:上まつげ、下まつげ、瞳、ハイライト、白目、目袋の影を完全個別化。
- 口パーツ:上唇、下唇、口内(歯・舌)、口内マスク用レイヤーを配置。
- 輪郭・耳・首:首は頭部の回転を考慮し、アゴの下まで深く塗り足す。
- 上半身・衣服:襟、ネクタイ、ジャケット、インナーを別レイヤーに分離。
- 腕・手:肩、二の腕、前腕、手首で関節部を球体状に補完して描画。
- 下半身・脚:スカートやズボンの裾の裏地、太もも、ふくらはぎ、靴。
完成後の出力時には、背景レイヤーを非表示にした状態でPNG形式を選択する立ち絵透過PNG保存方法を正しく実行してください。白色の背景が残ったまま書き出してしまうトラブルは、作画現場でも初心者に極めて多く見られる初歩的ミスの一つです。