すでに抱っこに対して強い恐怖心や警戒心を持ってしまっている場合、無理強いは禁物です。時間をかけて段階を踏むうさぎの抱っこ慣らし方を取り入れ、少しずつハードルを下げていきましょう。いわゆる「スモールステップ法」による抱っこ嫌いの克服を目指します。
まずは「人間の膝の上に乗ると良いことがある」と学習させることから始めます。床に座った状態で膝におやつ(ペレットや一口サイズの乾燥野草など)を置き、自発的に乗ってくるのを待ちます。体が乗ることに慣れたら、撫でながらお尻にそっと手を添える練習、次はほんの1センチだけお尻を持ち上げてすぐ下ろす練習、と数日から数週間単位で進めます。決して一度に抱き上げようと焦らない姿勢が、結果的に最短の近道となります。
しかし、健康チェックや爪切り、動物病院への通院など、どうしても安全に拘束しなければならない場面が存在します。そんな緊急時に役立つ抱っこを嫌がる対処法の決定打が、うさぎの抱っこにおけるタオル巻き方(通称:バニーブリトー)です。
バスタオルを平らな床に広げ、その中央にうさぎを伏せの姿勢で座らせます。タオルの端を持ち、首元から肩にかけてぴったりと巻き込み、続いて反対側の端も同様に体に密着させて重ねます。最後に余った足元のタオルをお尻の下へ折り込みます。ポイントは、首が締まらないよう注意しつつ、前足と後ろ足が外に出て暴れないよう「適度なホールド感」で包むことです。視界をタオルで少し暗くしてやることでうさぎは本能的に落ち着きを取り戻し、暴れて骨折するリスクを大幅に回避しながらケアを行えます。