数々の奇跡を起こしてきた番組の歴史において、歴代トップとして金字塔を打ち立てているのが、2005年9月27日放送の特番で登場した柿右衛門様式の磁器コレクション(鑑定額:5億円)です。
出品されたのは、ドイツの名門貴族の末裔が所蔵していた17世紀(江戸時代前期)の伊万里焼・柿右衛門様式の壺や絵皿など、極めて保存状態の良い磁器の一群でした。当時、ヨーロッパ王侯貴族の間で東洋の磁器は「白い金」と呼ばれ、金と同等以上の価値で取引されていた背景があります。海を渡った日本の至宝が里帰りを果たし、スタジオにずらりと並んだ光景は圧巻の一言でした。
古美術鑑定の第一人者である中島誠之助氏をはじめとする鑑定士陣は、濁手(にごりで)と呼ばれる乳白色の素地に描かれた優美な赤絵の保存状態、そしてヨーロッパの宮殿で大切に受け継がれてきた来歴(プロベナンス)の確かさを絶賛。提示された「5億円」という数字が表示された瞬間、スタジオは静まり返り、直後に割れんばかりの歓声に包まれました。