日本グランプリの舞台である鈴鹿サーキットの風景も劇的に様変わりした。かつてのバブル期に湧いた「F1ブーム」を知らない20代や30代の若者が、推しチームのウェアを着こなし、週末のイベントを満喫している。角田裕毅の泥臭いステップアップや、チーム無線で見せる喜怒哀楽もまた、国境を超えて世界中の視聴者を惹きつけるコンテンツとなった。
SNS上ではレース結果そのもの以上に、ドライバー同士のプライベートな関係性やチーム間のドタバタ劇がトレンド入りする。敷居が高いと思われていたモータースポーツを、感情移入しやすい個人のストーリーへと見事に翻案した手法が、日本の若者の心に深く刺さっているのだ。